LEDは美容にも効果あり!皮膚科で行われる治療のメリットや家庭用美顔器との違いを紹介
LEDと聞いて最初に思い浮かぶのは、照明器具という方がほとんどですが、最近では美容皮膚科などの美肌治療でもLEDが使用されたり、家庭用美顔器が販売されたりしています。
美容医療でよく使用されるLEDには青色と赤色、白色の3色があり、波長によって治療効果が異なります。どの色のLEDも、肌へのダメージや痛みを与えることなく肌悩みやトラブルを改善できるうえ、ほんのり温かい光で心身ともにリラックスできるので非常におすすめです。
この記事では、皮膚科などで行われるLED治療とLEDヒーライトIIについてご紹介します。
LEDとは
2014年に高効率青色発光ダイオードが、ノーベル物理学賞を受賞したことは記憶に新しいでしょう。現在では、イルミネーションをはじめとするさまざまな照明器具などにも使用され、世界の省エネ化に貢献しています。
LEDとは発光ダイオードのことで、光る半導体とも呼ばれています。Light Emitting Diodeの頭文字をとって「LED」という名前がつけられました。
LEDが発光する色は、半導体の材料となる化合物で決まります。それぞれに波長が異なることから、目に見える光に影響を与えるだけでなく、美容効果にも大きく影響を与えます。
波長の長さはナノメートル(nm)という単位で表され、波長が短いと紫〜青色に、波長が長いと橙〜赤色の光を放ち、それぞれの特徴を活かした分野で利用されているのです。
皮膚科で行われるLED治療とは
近年、ニキビ改善やアンチエイジングを目的として、美容皮膚科などの美容医療分野でもLEDを利用した治療が行われているのをご存知ですか?LED治療では、専用の機器を使用してLEDを肌に一定時間照射することで、肌悩みを改善します。
ここでは、LED治療のメリットや、光の色による効果の違いについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
LED治療のメリット
LED治療には、以下のようなメリットがあります。
- 治療中の痛みがない
- 皮膚にダメージがなく安全
- ダウンタイムがほとんどない
- 治療後すぐにメイクが可能
- 敏感肌や日焼け後でも治療が可能
美容医療の中には、痛みが伴うものやダウンタイムが長期間にわたるものもあるため、治療を受けたくても諦めてしまったり途中で断念してしまったりする方も。
しかしLED治療であれば、痛みや皮膚へのダメージがなく、ダウンタイムもほとんどありません。さらに、どんな肌質でも治療が可能で、日焼けした肌にも照射できることや、年齢や性別を選ばず治療を受けられるという特徴があります。
治療後すぐにメイクができるのも、女性にとって嬉しいポイントなのではないでしょうか。
光の色によって効果が異なる
LED治療は、光の色によって期待できる効果に違いがあります。以下は、光の色による効果の特徴をまとめたものです。
青色LED:ニキビの改善
青色LEDは、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌する効果があります。
アクネ菌が産生したポルフィリンという有機化合物に青色LEDが反応すると、活性酸素が生み出されます。するとアクネ菌は、自ら酸化して死滅していくのです。
また、青色LEDには皮脂の分泌を抑制する作用や、毛穴の引き締め効果もあるため、ニキビができにくい肌へと導いていきます。
赤色LED:ニキビ跡やクマ、肌の赤み改善、コラーゲンの増生
赤色LEDは、表皮の奥にある真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞に働きかけることで細胞が活性化するのが特徴です。
コラーゲンなどが増産されて肌の弾力がアップしたり、小ジワや毛穴が目立たなくなったりする効果があります。
さらに、血行が促進されて肌のくすみやクマなどの肌トラブル改善が期待できるほか、ニキビやニキビ跡の赤みを抑え、色素沈着まで改善します。
白色LED:リフトアップ、毛穴の引き締め、シミの改善
皮膚科治療で用いられる白色LEDは、光の中でもとくに皮膚への到達度が高く、真皮層よりも深い筋肉層にまでアプローチできるのが特徴です。
赤色LEDと同じように真皮層のアンチエイジングが可能なだけでなく、筋肉を構成する筋繊維を太くしてシワやたるみを奥深くから改善することができます。
LEDヒーライトIIとは
LED治療では、さまざまな機器が用いられています。その中でも、最近多くのクリニックで導入されているのが「LEDヒーライトII」です。
LEDヒーライトIIは、あらゆる施術とのコンビネーション治療もできる次世代のアンチエイジングマシーンで、世界一多い1800個LEDが搭載されています。590nm、830nmという2種類の波長のLEDを連続照射できるため、表皮から筋肉層にまで作用させることが可能です。
ここでは、LEDヒーライトIIの効果や家庭用美顔器との違いについてご紹介します。
LEDヒーライトIIの効果
以下は、LEDヒーライトIIを用いた治療で期待される効果です。
- ニキビやニキビ跡の改善
- シワやたるみ、ほうれい線の改善
- くすみやシミ、クマの改善
- 肌のキメやツヤ感の改善、引き締め効果
- 顔全体の色調改善
LEDヒーライトIIの効果はこれだけではなく、火傷や怪我、手術痕の修復促進、レーザー治療後のダウンタイムにも適しています。また、腰痛や肩こり、膝痛、薄毛や抜け毛にお悩みの方からも人気です。
重大な副作用は報告されていませんが、皮脂腺が刺激されることで小さな白いニキビができることや、まれに火照り、赤みが出る場合もあります。
家庭用美顔器とLEDヒーライトIIの違い
近年、ネット通販などで家庭用LED美顔器が発売されています。その種類は実に多種多様で、ハンディタイプやマスクタイプ、テーブルに置く卓上タイプなどがあるようです。
また、LEDライトの色もそれぞれ異なり、単色のものもあれば複数の色を照射できるものもあります。さらに、超音波やスチームなどの機能が搭載されているタイプまであるため、自分の肌悩みや使い勝手によって選べる点が魅力です。
とはいえ、LEDヒーライトIIを用いた治療の方が、ライトの数が多いことや他の治療との組み合わせが可能なことから、肌への効果は高くなります。
短期間でより高い効果を求める方には、家庭用よりも皮膚科治療がおすすめです。また、万が一肌トラブルが起きてしまった場合でも、クリニックであればきちんと対応してくれますので安心できるでしょう。
ちなみに、LEDヒーライトIIの1回あたりの料金相場は5,000〜10,000円前後で、5〜10回程度の通院が必要になるケースが多いです。一方、家庭用LED美顔器は、数万円〜十万円以上と価格に幅があります。
それぞれに異なるメリットがありますので、自分の生活や肌の症状に合ったLED美容で美肌を目指すとよいでしょう。
まとめ
皮膚科などで行われるLED治療とLEDヒーライトIIについてご紹介しました。
LED治療は波長の違いから、それぞれ期待できる効果が異なることをおわかりいただけたでしょうか。痛みやダウンタイムもほとんどないため、これまで美容医療の施術をためらっていた方にも非常におすすめです。
LEDヒーライトIIは他の施術と組み合わせられるほか、リラックスしながら治療を受けられるなどのメリットがありますが、家庭用美顔器にも自宅で手軽に行えるなどのメリットがあるので、自分に適した方法でLED美容を選んでください。
新しい投稿 →