赤色LEDダイオードライトの美肌効果とは？特徴や副作用、アンチエイジングを目指すための2つの方法を紹介

近年、皮膚科や美容クリニックなどで、LEDライトを使った光治療が行われているのをご存知ですか？医療用LEDは、従来のレーザー治療やフォトフェイシャルなどの美容医療とは異なり、光だけを照射するため、痛みや肌へのダメージがありません。

医療用LEDには主に3色のライトがあり、それぞれに効果が異なりますが、その中でもとくにアンチエイジング効果を期待されているのが、今回ご紹介する「赤色LED」です。

この記事では、赤色LEDの美肌効果や、アンチエイジングを目指すための2つの方法についてご紹介します。ローリスクハイリターンなアンチエイジング法を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

LEDの特徴

LEDは、発光ダイオードとも呼ばれる発光素子で、p型半導体とn型半導体の接着面に電流を流して光を放出させるようにしたダイオードのことです。

一般的には、照明器具やイルミネーションなどに使用されていることで知られています。これらの照明は、一般電球よりも寿命が長持ちすることでも知られているうえ、水銀や蛍光剤などの有害物質が使用されていないなどの特徴があります。

また、熱を光に変換する発光原理ではなく、電気を直接光に変える仕組みで発光するため、発熱量が少なく熱くならないのも特徴です。

しかも、LEDからは紫外線が発せられないので、人体に悪影響を及ぼす心配がありません。この点が、LEDを美肌治療に使ううえでもっとも重要だといえるのではないでしょうか。

環境にも人にも優しいLEDの光は、以前から宇宙では太陽光の代わりとして使用され、NASAの宇宙飛行士たちが植物の栽培実験を行ったり、怪我の治療やがん患者への治療補助の研究を進めたりと、その使い道を広げるべく研究開発を行っています。

その結果、LEDの光には植物の成長が促進されたり、人体のDNAの合成が5倍に跳ね上がったりと、さまざまな効果があることがわかってきました。

そんなLEDの光の中で、美容医療でもっともよく使用されるのが、赤色LEDです。ここでは、赤色LEDの特徴や美肌効果についてご紹介します。

以下は、赤色LEDの特徴をまとめたものです。

赤色LEDは、波長帯の短い近赤外線が使用されているため、皮膚の奥深くにある真皮層に働きかけ、ミトコンドリアの活性化を促進。コラーゲンやエラスチンを増生し、免疫細胞にまで働きかけるため、アンチエイジング効果が生まれます。

以下は、赤色LEDの作用によって期待できる美肌効果です。

上記のように、赤色LEDはさまざまな肌トラブルに効果を発揮し、アンチエイジングを叶えてくれます。

赤色LEDの働きについては、日本美容皮膚学会の論文でもコラーゲンの生成を増殖させると発表されているので、気になる方は以下をご覧ください。

結論からいうと、赤色LEDを美容目的で照射した場合の副作用はほぼありません。肌への刺激が少ない光なので、痛みやダウンタイムもほとんどなく、何度でも気軽に治療を受けることができます。

むしろ繰り返し治療を受けることで、皮膚の細胞が徐々に活性化されていくため、継続して照射することをおすすめします。日々のお手入れにプラスして受けるとよいでしょう。

アンチエイジング

上述したように、赤色LEDはさまざまな美肌効果をもたらしてくれるうえに、痛みやダウンタイムもないおすすめの美容医療です。

アンチエイジングに興味のある方や、美容医療に詳しい方であれば、赤色LEDによる美肌治療を検討されているのではないでしょうか。

では、「実際に治療を受けてみたい」と思ったときに、どこで治療を受けられるのでしょうか。ここでは、赤色LEDでアンチエイジングを目指すための2つの方法をご紹介します。

肌トラブルを効果的に改善したい場合、皮膚科を受診する方が多いです。それと同様に、赤色LEDによる美肌治療も美容皮膚科や皮膚科などで受けられます。

美容皮膚科は、美容医療を専門的に扱う医師のもとでカウンセリングを行い、適切な治療を見極めてくれるのが特徴です。LEDを用いる治療は安全だといわれていますが、きちんと専門の医師による治療を受けるのがもっとも安全だといえます。

美容皮膚科で行う赤色LEDによる美肌治療は、一般的に1回15〜20分程度です。それを1〜2週間に1度くらいの間隔で数回繰り返します。1回の治療でも効果を実感できる場合も多いですが、一般的には10回程度受けることで、より高い効果を得ることが可能です。

最近では、家庭用のLED美顔器も多数販売されています。とくに赤色LEDは、美肌効果が高いことから、自宅で簡単に使える商品も登場しています。

ネットショップなどで手軽に手に入れられるので、美容皮膚科はまだ早いと思っている方や、自分の生活リズムに合わせてお手入れをしたい方は、家庭用美顔器を試してみるのも一つの手です。

しかし美容皮膚科などで受ける治療と比較すると、家庭用美顔器は出力が弱く作られているため、長期間継続しないと効果が出なかったり、逆に使いすぎて肌に悪影響が出たりする恐れもあります。

家庭用美顔器を使用する場合は、説明書に記載されている使用法をきちんと守るようにしましょう。

赤色LEDの美肌効果や、アンチエイジングを目指すための2つの方法についてご紹介しました。

LEDは、照明器具にのみ使用されているものだと思われがちですが、実は美容や健康にも非常に役立つ可能性のあるものだということがおわかりいただけたでしょうか。

とくに赤色LEDは、アンチエイジング効果が抜群なので、肌の老化が気になる方や美しさを保ちたい方におすすめです。

日本では医療分野でのLEDの活用はそれほど発展しておらず、まだまだこれからというところです。しかし、今後は美容だけでなく医療分野全般においてよりいっそう活用されることでしょう。

赤色LEDによる美肌治療をいち早く受けてみたい方は、本記事を参考に、ぜひ一度試してみてください。